熱中症(1)
毎年この時期になるとよくニュースなどでよく「熱中症」という言葉を耳にしますね!
では、熱中症についてお話ししたいと思います。
熱中症とは、直射日光が当たる日差しの強い場所(グラウンド)やエアコンが効いていない工場、風通しが悪く室温や湿度が高い屋内で起こる事が多いです。
そんな場所に長時間いると「体温調節機能」がうまく働かなく、発汗による蒸発や皮膚からの熱放出を通じた「体温のコントロール」が出来なくなってしまい、様々な不調が起こります。
「熱中症」は一つの症状ではなく、「熱疲労」「熱けいれん」「熱失神」「熱射病」の四つの症状を総称したものです。
「熱疲労」 ・・・水分不足による脱水症状と血圧低下の急激な進行によって、「頭痛」「めまい」「吐き気」「脱力感」などを生じる
「熱けいれん」・・・汗を大量にかいた後に水ばかり飲んで、塩分の補給をしなかった場合に起こりやすい症状
塩分やミネラルを多く必要とするお腹やふくらはぎの筋肉が場合によっては痛みを伴い、強いけいれんを起こします。
「熱失神」 ・・・直射日光下の野外や高温多湿の室内などで、長時間活動していた場合、末梢血管の拡張によって、血圧が下がり、めまいを起こしたり、失神したりします。
「熱射病」 ・・・死亡率が高く、病院での緊急の手当てを必要する症状
体温調節のための中枢機能が麻痺してしまい、体温が40℃以上に上昇し、発汗もしなくなり、吐き気や頭痛、言動がおかしくなったり、意識を失う事もある。
人は体温が42℃以上になると、生命維持が困難になると言われています。